完璧な演奏って存在する?人前で演奏する時に緊張してしまうあなたへ

 
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こんにちは。ソプラノ歌手みやこです。

人前で演奏をする時って、緊張しますよね。
私も小さい時から考えると、結構な場数を踏んできて、音楽大学も出て、
かなりの数舞台に登っているので
「緊張なんてしないでしょ?」
とよく言われますが、緊張しなかった舞台なんて、一度もないです。

もちろん緊張のせいで失敗しちゃったこともあります。
一応プロとしてお金をいただくことになってからも、です。

でもでは、緊張しなければ、素晴らしい演奏が出来るのでしょうか?
実はそうでもなかったりします。

緊張も演奏のスパイス。
緊張すると言うことは、それだけあなたがその演奏に執着していると言うこと。
それは音楽においてはとても大事な、尊いことなのだと私は思います。
緊張と向き合うために、演奏することの意義を考えていきたいと思います。

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完璧な演奏とは?

私は、完璧な演奏は存在しないと考えています。
音楽は芸術であり、芸術は主観的なものなので、そもそも「完璧な演奏」の定義なんてないからです。

また、演奏は人間によって行われるため、完全に同じ演奏を再現することは不可能です。
演奏者によって微妙な表現の違いや、音の出方などが異なるため、完璧な演奏を作り上げることはできません。

そこが、音楽の、また生演奏の良さだったりもしますよね。

でも、演奏者は自分にとっての「完璧な演奏のイメージ」を創ることはできますよね。
それを目指して常に技術や表現力を磨き、完璧に近づけることを目指すことはとても重要です。

演奏者が目指すもの

演奏者が目指すものは、自分自身の技術や表現力を極限まで高めること。
音楽をより深く理解し、より美しい演奏をすることです。
また、聴衆に感動を与えることも重要な目標の一つですね。

でも、演奏者が完璧な演奏を目指すことは、上記で述べたように不可能なので、
最終的に目指すべきは完璧さではなく、表現力や感性を磨くことだと思います。
音楽は感性や表現力によって、聴衆に何かを伝えることができるため、
演奏者は自分自身を磨くことで、より深い感動を与える演奏を目指すことが重要です。

感性や表現力を磨く方法5つ

それでは、どうやったら自分自身を磨き、感動を与えられるような演奏ができるようになるのでしょう。
具体的には以下のような方法があります。

音楽を聴く

様々なジャンルの音楽を聴き、自分の感情や表現方法に注目することで、より豊かな表現力が身に付きます。
特に生演奏からは学べることが多いです。
コンサートやライブにたくさん足を運びましょう。

楽器、歌の練習

これは当然ですね。
練習することで、技術が向上し、演奏の自由度が増します。
さらに、音楽に対する理解が深まり、表現力を高めることができます。
自分自身が弾く曲を録音するのもお勧めです。
聴き返すことで、改善点を見つけることができます。

演奏の練習

これは意外と盲点かも知れませんね。
いわゆる、本番のイメトレです。
これをやっているかやっていないかで本番の出来は大きく変わってくると言えます。
会場を思い浮かべ(演奏する会場は、可能であれば必ず下見しましょう。)
舞台に登場するところから実際にやってみます。
お辞儀をして演奏の位置につきます。
調弦や椅子の高さの調整など、必要な動作は全て行い、実際に本番のつもりで演奏します。
演奏する際には、音楽を演じること以上に、自分自身の感情や経験を込めることが重要です。
演奏の練習中に、曲のストーリーや表現方法を考えることで、より豊かな表現力が身に付きます。

私はこれを1週間前から、毎日行って本番に臨んでいます。
これだけでもそこそこ緊張しますよ!
場数の経験不足を補うこともできます♪

他の演奏者との交流

他の演奏者と共演したり、一緒に練習したりすることで、音楽に対する新しい視点を得ることができます。
また、他の演奏者の演奏を聴くことで、新しい表現方法を学ぶことができます。

これは、音楽の真髄です。
一緒に誰かと演奏を楽しむことは、是非是非たくさん経験してみてください!!

演奏以外の活動

音楽以外の活動をすることで、感性や表現力を磨くことができます。
例えば、美術館や博物館に行ったり、文学作品を読んだりすることで、豊かな感性が身に付きます。
人生経験も、ですね!

これらの方法を組み合わせて、常に自分自身を磨くことが重要です。
また、自分自身に厳しく、常に自己評価を行い、改善点を見つけることも大切です。

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過度に緊張せず良い演奏をする方法

緊張の主な理由は、失敗を恐れることです。
そして面白いことに、「失敗する!」と思った瞬間に失敗することが多いです。
解決方法としては、演奏中忙しくしていること。
曲に対する思い入れやそれに紐づいた感情、曲の背景などの知識などなど
できるだけたくさんの情報をインプットして自分なりに消化しておけば、
演奏中も忙しくてネガティブなことは思い浮かびません。

何にしてもまずは、質の良い練習を重ねてある程度の自信をつけることですね!

緊張しない方法

最後に、緊張しない方法があるか?
についてです。
残念ですが、緊張しない方法は、ないと思っています。
そしてさらに言えば、緊張こそが、生演奏の素晴らしさを生み出すものです。
一度しかない、やり直しが効かない演奏。
今までの努力を全部込めて、最高の演奏をしたいと思う気持ち。
それはあなたの宝物であり、緊張の正体です。
緊張はするものだと思いましょう。

ただ一つ、本番に緊張をほぐすものがあるとすれば、
「完璧な演奏」を求めないということです。
練習では自分の求める最高の演奏を目指しますが、
本番ではそれを綺麗さっぱり忘れてwww
思いっきり演奏すること、たったの一回しか出来ない経験を楽しみましょう!

いつだって、同じ曲であっても、その時の演奏は一度きりなのですから!!!

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最後までお読みいただき、ありがとうございました!