ヘッドボイスとか、ミックスボイスってよく聞くけれど、なんのこと？
裏声とヘッドボイスは違うの？？
どうやって切り替える？？
ファルセットとは？
パッサージョとは？
実は上の質問は、全て声区、レジスタ(voice register）のことですが、
意外に議論されたり、レッスンで教わったりせず、
よくわからないまま放置されている感があります。
特にクラッシック、声楽の分野では、何となく、
先生の真似をしたりして体で覚えている方が多いかなという印象です。
今日はそれを言葉で解説してみたいと思います。
【期間限定】誰でも歌えるようになる！発声から曲を仕上げるまでのノウハウの詰まった「無料動画声楽レッスン全12回」プレゼント中♪
ヘッドボイスとは？ミックスボイスとの違いは？
女声が声楽でメインで使っているのがこのヘッドボイスです。
頭声とも呼ばれます。
地声で出せない音程になると、裏声になりますが、
裏声はコシのない弱い声なので、
声量を確保するためにそれを前に集めて頭で響かせる。
そのためヘッド（頭）ボイスと呼ばれます。
ちなみに、ミックスボイスは基本的に、ヘッドボイスと同じものです。
ヴォーカルの先生がヘッドボイスを教えるにあたって、
「裏声の発声のまま地声を混ぜる」
という教え方をすることがあるので、
ミックスボイスとも呼ばれていますが、
実はヘッドボイスと同じレジスターです。
稀に、男声のヘッドボイスの限界の音程で、高音を乱さずに歌う
テクニックのことをミックスボイスと呼ぶこともあるようですが、
それもヘッドボイスと基本は一緒です。
チェストボイス
ヘッドボイスがその名の通り頭に響かせる声なら、
チェストボイスは胸に響かせる声です。
胸声とも呼ばれます。
こちらは男声がメインで使う声になります。
女声の低声に使うレジスターですが、
意外とこれを教えてくださる先生が少ない印象です。
女声は低音を歌おうとすると喉が開いてしまい、
やはりコシのない弱々しい音になってしまうので、
胸にしっかりと響かせることで、低音の音量を保ちます。
【期間限定】誰でも歌えるようになる！発声から曲を仕上げるまでのノウハウの詰まった「無料動画声楽レッスン全12回」プレゼント中♪
ファルセット
こちらはいわゆる、「裏声」です。
特に女声のソロでは、舞台上では弱すぎるので
あまり使われることはありませんが、
男性においては高音で効果的に使われることがあります。
こちらもかなり諸説あったり、誤解があったりと、色々ですが、
ファルセットという言葉は「不適切な」「偽りの」といった意味があり、
ベルカント唱法においては、ファルセットは裏声で、
響きは柔らかく美しいが、明瞭な言葉の表現や、
強弱づけが不可能な発声法です。
特別な訓練なしに高音が出せるので、
ヘッドボイスを立ち上げるための練習に使われます。
パッサージョ
意味は「通過点」。
チェストボイスからヘッドボイスに変わる位置。
そして、さらに高音を出すためにヘッドボイスからさらに高音のレジスタ
に変わる位置になります。
チェストボイス、ヘッドボイスで歌える限界の高さ、ということですね。
パッサージョは表現をする上で障害になってきますから、
そこをしっかり訓練して強化し、
レンジの変化、つなぎ目がわからないようにすることが求められます。
まとめ
声楽を志す方は、まずはヘッドボイスをマスターすることをお勧めします。
ヘッドボイスの出し方 ハミングで声の「位置」を覚えよう
なぜならチェストボイスよりも難しいからです。
そしてチェストボイスとの繋ぎ目、
パッサージョを美しく歌えるようにしてゆきます。
高音を出すためには、そこからまた、別の訓練が必要になります。
【期間限定】誰でも歌えるようになる！発声から曲を仕上げるまでのノウハウの詰まった「無料動画声楽レッスン全12回」プレゼント中♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました！
ベルカント唱法の基本の呼吸法はこちらからどうぞ。
腹式呼吸のまとめ ベルカント唱法の呼吸法