イタリアオペラ プッチーニ作曲「蝶々夫人」について。公演ダイジェスト動画あり

 
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こんにちは。ソプラノ歌手みやこです。

イタリアオペラで日本を舞台にした作品
「蝶々夫人」について書いてみました。

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プッチーニについて

ジャコモ・プッチーニ(1858ー1924)はイタリア生まれのオペラ作曲家です。
音楽家の家系に生まれましたが、オペラ作家は彼1人で、
一族の中で唯一大きな名声を手にした作曲家でもあります。

イタリアオペラの作曲家ヴェルディ(1813ー1901)のオペラに感銘を受け
オペラ作家を目指したと言われています。

代表作は「ラ・ボエーム」「トスカ」「蝶々夫人」の3大作で、
現在も盛んに演奏されています。

蝶々夫人について

1904年に作曲された3幕もののオペラ。
アメリカの弁護士ジョン・ルーサー転ロングの短編小説が原作で、
同じくアメリカの劇作家デーヴィッド・ベラスコの戯曲を
オペラ化したものです。

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あらすじ

第1幕

舞台は1904年の長崎。アメリカ海軍の士官ピンカートンは、日本人の現地妻として蝶々さんと結婚することにしました。その結婚式当日。

海の見える丘の上の新居をピンカートンが見て回っていると、
式に招かれたアメリカ領事のシャープレスがやってくる。
ピンカートンがそのシャープレスに
「この結婚はお遊び。アメリカに帰ったらちゃんと結婚するつもり」
などと言うので、
以前領事館に手続きに来た蝶々さんの様子などを伝え、
彼女は本気なのだからいい加減なことをしてはいけないよ、
などと諭すが、ピンカートンは聞く耳持たない。

蝶々さんが現れ、結婚式が行われて、友人や親戚縁者皆で祝っている時に、
蝶々の叔父のボンゾーが現れ、蝶々が改宗したことを告げ罵ると、
周りの皆も家の宗教を捨てるなど裏切り行為だ
と言って怒り帰っていってしまう。

嘆き悲しむ蝶々だったが、ピンカートンに慰められて2人で愛を誓い合う。

第2幕

3年後。ピンカートンは任務を終えてアメリカに帰ってしまっており、
蝶々は毎日その帰りを待っている。
下女のスズキはピンカートンはもう帰ってこないのではないかと疑うが、蝶々はそんな彼女を諭し、必ず帰ってくると断言する。

領事のシャープレスはそんな蝶々に、
ピンカートンがアメリカで結婚した事実を告げなければと、
ピンカートンからの手紙を持ち重い足取りで蝶々の家を訪れる。
ピンカートンからの手紙に喜ぶ蝶々の姿を見ると
事実を告げることができないシャープレスは、
もしピンカートンが帰って来なかったらどうするかと聞く。
蝶々は芸者に戻るか死ぬか。。。と答える。
驚いたシャープレスが、まだ若いのだから、
他の人との結婚も考えられるのではないか?と諭すと、
蝶々はピンカートンとの間にできた子をシャープレスに見せ、
「あの方がこの子を見捨てる訳がありません!」
と泣き叫ぶ。
いたたまれず、シャープレスはその場を離れる。

そこへ遠くにピンカートンの所属艦エイブラハム・リンカーンの
礼砲が聞こえる。
それを望遠鏡で見つけた蝶々さんとスズキは喜び、
家を花で飾り、
自分と子供を着替えさせ、障子を通して、
ピンカートンの帰りを凝視する。
夜が過ぎ、
スズキと子供は眠ってしまう。
蝶々さんはひたすらに待ち続ける。

第3幕

夜明け。スズキは目覚め、子供を蝶々さんのもとへ連れて行く。
スズキは寝ずに待っている蝶々さんを休むよう説き伏せる。
ピンカートンとシャープレスが登場し、スズキに真実を告げる。
ピンカートンは罪悪感によって深く打ちひしがれていて、
自分の口から蝶々さんに告げることはできず、
義務を放り出して去ってしまう。
スズキは怒っていたが、シャープレスから
蝶々さんが子供を渡してくれれば、
ピンカートンのアメリカ人妻がその子を養育するということを聞き、
説き伏せられてしまう。

蝶々さんはピンカートンと会えると思い、目を輝かせて登場するが、
代わりに彼のアメリカでの妻ケイトと対面させられる。
蝶々さんは感傷的な穏やかさをたたえつつ真実を受け止め、
礼儀正しくケイトを祝福し、子供を渡すことを約束する。
そしてスズキに家の障子を全部閉めさせ一人きりになり、
スズキに対しては「子供を外で遊ばせるように」と命じて下がらせる。

蝶々さんは仏壇の前に座り、父の遺品の刀を取り出し、
「名誉のために生けることかなわざりし時は、名誉のために死なん」
の銘を読み自刃しようとするが、そこへ子供が走ってくる。
蝶々さんは子供を抱きしめ子供に目隠しをし、日米の国旗を持たせる。
そして、刀を喉に突き立てる。今際の際でも子供に手を伸ばす蝶々さん。
そこへ異変を聞きつけたピンカートンとシャープレスが戻ってくるが、
時既に遅く、蝶々さんは息絶える。幕。

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最後に

蝶々夫人のアリアに乗せて、ひとりオペラ公演の写真をまとめてみました。

蝶々夫人は、自分としてはまさかのチョイスで、
どちらかと言えば軽い声の持ち主の私には、
ドラマチックソプラノの迫力は出せないので、大きな挑戦でした。

実際、ひとりオペラ前作の「マノン」や「フィガロの結婚」と比べても、
体力の消耗も激しくて大変でした。

でも、役としての蝶々夫人の人柄に触れれば触れるほど、
15から18歳の日本人の女性、一途で真っ直ぐな性格、
その裏に持つ儚さや脆さを表現するのに、
必ずしもいわゆるイタリアオペラの
ドラマティックソプラノの声で歌わずとも、
私なりの蝶々さんは出来るのかな。
と、思えるようになった自分がいました。
そういう意味では、自分らしく、等身大で歌えた、
実りある公演になりました。

蝶々夫人の役作りについてはこちらに書いています。
役作り オペラ「蝶々夫人」のタイトルロールの人格を考える。

緊急事態宣言中にもかかわらず、沢山のお客様にご来場頂き、幸せな舞台でした!
感謝感謝です🙇‍♀️

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最後までお読みいただき、ありがとうございました!