ヘッドボイスとチェストボイスの鍛え方。2つの声区のギャップを無くして、正しい中音、低音の歌い方を身につけよう。

 
Pocket

こんにちは。ソプラノ歌手みやこです。

ヘッドボイスとチェストボイス。
なんとなく出来てきたけど、
中音域、低音域になると声が弱々しくなってしまう。
ある一定の音域だけ声が張れない。
という悩みのある方も多いと思います。

私もソプラノ歌手として、高音は得意だけれど、
低音になると途端にストンと声量が落ちてしまい、
とても悩んでいた時期があります。

今日はそんな方に、低音のヘッド、高音のチェスト
を鍛える理由と鍛え方を解説します。

【期間限定】誰でも歌えるようになる!発声から曲を仕上げるまでのノウハウの詰まった「無料動画声楽レッスン全12回」プレゼント中♪

声区(レジスタ)は2つしか存在しない

ベルカント唱法では、声区(レジスタ)は
ヘッドボイスとチェストボイスのみである
とみやこは考えていると言いました。
そう考える方が、ずっときれいに歌い方のテクニックが整理できます。

第1のレジスタがチェストボイス、第2のレジスタがヘッドボイス

第3のレジスタがその間のファルセット
という考え方もあるようですが、
ファルセットは語源からもわかるように、
強く響かず、声楽において言語を明瞭に発音するのが難易という理由から、
正しくない、間違えた発声法という側面もあります。

正しい発声法という意味では、ファルセットでしか出せない音域は、
無くすべきです。

ファルセットは効果的な使い方をすればテクニックの一つとして
使えなくもないですが、
基本クラッシックの、特に女性の歌唱においてはあまり使われないので、
レジスタと言うよりはむしろ、声の種類であると考えます。

逆に言えば、チェストボイスとヘッドボイスをしっかり鍛えることで、
発声法はマスターできます。

チェストボイスの出し方はこちら
チェストボイスとは?正しい出し方と地声との違いや鍛え方を解説します。

ヘッドボイスと出し方はこちら
ヘッドボイスの出し方 ハミングで声の「位置」を覚えよう

【期間限定】誰でも歌えるようになる!発声から曲を仕上げるまでのノウハウの詰まった「無料動画声楽レッスン全12回」プレゼント中♪

チェストボイスとヘッドボイスの音域を広げる

この2つのレジスタが出せるようになってきたら、
ファルセットでしか出せない音域を無くすために、
それぞれの音域を広げて行く必要があります。
まずは1番よく使う中音域に向かって、チェストボイスを出来るだけ上に、
ヘッドボイスをできるだけ下に。

私はソプラノですが、

ヘッドボイスの1番低い音はB(真ん中の“ド“の下の“シ“の音)
チェストボイスはG(真ん中の“ド“から数えて5つ目の“ソ“)
辺りまで出ます。
なので、6音ほど二つのレジスタが重なっていて、どちらも使えます。

チェストボイス鍛え方

低音からスケール(音階)で少しづつ上げていきます。
その際最初はハミングを使いましょう。
ハミングは必ず鼻の奥で響かせ、鼻から声を出すようなつもりで。

そして!

1番大事なのは腹式呼吸です‼️

喉の力は抜いて、お腹から頭のてっぺんに向かって、
鯨の潮吹きのようにシュー!!っと息が流れるのをイメージしましょう。

ハミングである程度の高音が出せるようになってきたら、
好きな母音で同じように。
色々な母音を使うと良いです。
低音から高音に向かうスケールで試してみましょう。
決して喉から出さないように!!
喉を痛めてしまいます。気をつけましょう。

限界まで来ると、声がころっとひっくり返って
ファルセットかヘッドボイスになってしまいます。
そこが今のあなたのチェストボイスの限界です。
それを知っておくだけでも声の使い方が上達しますね♪

【期間限定】誰でも歌えるようになる!発声から曲を仕上げるまでのノウハウの詰まった「無料動画声楽レッスン全12回」プレゼント中♪

ヘッドボイスの鍛え方

こちらはヘッドボイスで1番出しやすい音から、
やはりハミングでスケールで低音に向かいます。

基本はすっかり同じ。
大事なのは腹式呼吸です。
ヘッドボイスは高音ではほとんど息を必要としませんが、
中音域から低音域を頑張るには息の力と腹筋でしかありません。
こちらは正直、低音はさほど伸びません。
特に高声の歌手、テノールとソプラノは、元々の声帯の大きさがあるので、
低いところを歌おうと思うとすぐにファルセット、
つまり弱々しい息の声になってしまう方が多いと思います。

でもそこを頑張って、低音もヘッドで力強く歌えるようになると、
チェストボイス同様、表現の幅が広がります!

チェストボイスとヘッドボイスが重なると

両方のレジスタの隙間が無くなれば、発声法としては完成です。
重なっている音域に関しては、どちらかを選んで歌います。
その際、チェストからヘッド、ヘッドからチェストの切り替えが
難しいです。
声もはっきり変わってしまいます。
これに関しては、テクニック的にはとにかく同じ「ハミングの位置」
で発声することである程度スムーズになります。

が、完全にわからなくなるまではいかないです。
なのでそこはセンスの見せ所!

息継ぎのタイミングで変える、
わざとひっくり変える感じを味として捉えられるように持っていく、
声量で目立たないように調節する
など、ぜひ色々工夫してみてください。

まとめ

いかがですか?
チェストの音域を上げる、
ヘッドの音域を下げる。

言うのは簡単ですが、
舞台で実際使える声に仕上げるのはなかなか大変です。
緊張したりすると思ったよりも上がらなかったり下がらなかったり。。
なんてこともあると思います。
でも普段から意識して両方のレジスタを訓練しておくことで、
次第にコツが掴めて自分のものになってゆきます。
中音域、低音域を歌うときに、どちらを使うと効果的か、
考えるのも楽しくなってきます♪

ぜひ鍛えてみてください!

【期間限定】誰でも歌えるようになる!発声から曲を仕上げるまでのノウハウの詰まった「無料動画声楽レッスン全12回」プレゼント中♪

最後までお読みいただき、ありがとうございました。