チェストボイスとは?正しい出し方と地声との違いや鍛え方を解説します。

 
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こんにちは。ソプラノ歌手みやこです。

チェストボイスとは?
ヘッドボイスと同様、聞いたことはあるけれどよくわからない。
違いは?出し方は?裏声、地声のこと??
など、いろいろな疑問を持つ方も多いと思います。

ヘッドボイスはこちら💁‍♀️
ヘッドボイスの出し方 ハミングで声の「位置」を覚えよう

そしてヘッドボイス、チェストボイス、ミックスボイス、ファルセットなどの声区(レジスタ)に関する疑問はこちら💁‍♀️
ヘッドボイスとは?チェストボイス?ミックスボイス?声楽における声区(レジスタ)について

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チェストボイスについて

チェストボイス(胸声)は、発声における声区(レジスタ)の1つで、
チェスト、つまり胸で響かせる声のことです。
クラッシックの声楽の歌唱において
女性は90%ヘッドボイスを使って歌いますが、
逆に男性はこの、チェストボイスをメインに使うため、
男性歌手にとっては必須です。

ヘッドボイスは裏声がベースですが、
チェストボイスは地声がベースの声区です。

また、余談ですが、近年日本のポップスの発声では、
女性もチェストボイスをメインに使いますね。
なので、昔のポップスに比べると、女性の歌は低声になっていて、
逆に男性の歌はヘッドボイスを使って高声を出す傾向にあり、
実は声の男女比がほとんどなくなっています。
面白いなーと思って聞いています。
カラオケなどに行っても、
声の低い男性は歌える曲が少なくて苦労するのでは??
まぁ、カラオケは伴奏の音程は変えられますけど。

女性は意外とレッスン等で教えてもらえない

さて、専門のクラッシックの声楽の話に戻しますが、
チェストボイスは、意外とちゃんと教えてもらえないことが多いです。
なので、女性歌手は低音に苦しんでいる方が
たくさんいるのではないかと思います。

私は発声の基本を教わったのが合唱だったので、
「地声=悪」と言うイメージでした😅
なので、なんとかして裏声で、低音を出そうと頑張っていました。。
明らかにそうすると、低音が弱いのに、
それについて指摘したり、
教えてくださったりする先生がいませんでした。。

ではどうやってチェストボイスをマスターしたかというと、
ボーカルスクールの講師のお仕事をさせていただいた時に、
ポップスやロック、ジャズなど、異分野の生徒さんの
ボイストレーニングを担当する機会が増え、
同僚の先生たちに、たくさん教えていただきました!

ちゃんと使えるようになると、
表現の幅、声の種類がとても増えます♪

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チェストボイスの出し方

チェストボイスは地声、つまり普段使っている声がベースです。
そのため、比較的マスターしやすく、鍛えやすい声区と言えます。
ただ、声楽を習っている、合唱で歌っている女性の方には
少し違和感があるかも知れません。

出し方は以下です。

腹式呼吸を使う

これだけはいかなる発声でも欠かせません。
こちらでまず、腹式呼吸をマスターしてください。
腹式呼吸について 効果、メリットデメリット、仕組みを知って正しいやり方をマスターしよう!

ハミングの位置を確認

これも、みやこ式ベルカント歌唱法では必須です。
ヘッドボイスは頭に響かせる
ではチェストボイスで響かせるのは?

「胸!」

と言う声が聞こえてきそうですが。。。
不正解なのです。

ここで決して間違えてはいけないのは、ヘッドボイスも、チェストボイスも、同じ位置で発声すると言うことです!!

もう一回言いますよ!

ヘッドボイスと、チェストボイスは、同じ位置で発声します!!!

ヘッドボイスとチェストボイスの大きな違いは、結果的に、
ヘットは頭で チェストは胸で響く
と言うことなのです。
決して自分で頭で、または胸で響かせようとすることを
意味するものではありません。

そして、菅の良い方はお気づきかも??
その発声する「位置」とは??

そう!!「ハミングの位置」です!!!

やってみましょう。
女性であれば、ミドルC、真ん中の「ド」よりも下のA(ラ)
男性はその1オクターブ下あたりの声が良いと思います。

ハミングで「Aーーーーーー」
その際に、決して喉を使わず、鼻から声を通すつもりで発声します。

喉を楽に発声します

ハミングの位置を確認したら、その位置に今度は
母音「アーーーー」を当てます。
発声しながら胸に手を当ててみると、響いていることがわかると思います。
それがチェストボイスです。

もしできる方は、いつも発話するときに使っている位置、
つまり喉で発声してみてください。
それは「喉声」と呼ばれ、その声で長く歌うと声を枯らします。
また、別名「側(そば)なりの声」と言われ、
近くで聞くと迫力のある大きい声に聞こえますが、遠くに響きません。

なので、常にハミングの位置を確認し、そこに声を当てていくトレーニングをしてください。
これは、ヘッドでも、チェストでも同じ。発声の基本中の基本です。

まとめ

いかがですか?
色々な意見がありますが、私は今までの経験から、声区は2つ
ヘッドボイスとチェストボイスのみだと思っています。
第3の声区として、ファルセットが上がることがありますが、
ファルセットは声区ではなくて表現において使える声種だと思っています。

ぜひチェストボイス、マスターしてみてください。

チェストボイスとヘッドボイスがそろったら、今度はそれをつなぐ
「パッサージョ」でスムーズにする技術が必要になります。

またそれも解説しますね。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました!