こんにちは。ソプラノ歌手みやこです。
ベルカント唱法における、声のレンジとは?
というお話で、ヘッドボイスに触れました。
ヘッドボイスとは?チェストボイス?ミックスボイス?声楽における声の範囲(レンジrange)について
ある一定の音域よりも高くなると、裏声になってしまい、
声に全然パワーがなくなってしまう。
もっと強く響く高音が出したい。
そういう悩みを持つ方はとても多いと思います。
それを解決するのが、ヘッドボイスです。
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Contents
ヘッドボイスとは?どんな声?
テクニカルな面を解説すると、ヘッドボイスは基本的には裏声です。
ファルセットと呼ばれる裏声が弱々しいのは、
声帯が開いていて息がたくさん漏れているからです。
声帯というのは喉にある唇のような形をした器官で、
その唇みたいなものが軽く触れ合い振動して音を出します。
その際に息の漏れを最小限にすることで、ヘッドボイスになります。
ヘッドボイスを出せるようになる事で、声量はもちろん、
音域が格段に広くなります。
息の漏れが減るので、
長いフレーズを楽々歌いこなすこともできるようになります。
と、言われたって、声帯って見えないし、コントロールもできないし!
そうなんです!なので、理屈はこれくらいにして、
実際にトレーニングしていきましょう🎶
まずはハミングから
ヘッドボイスは別名頭声。頭の声です。
つまり、頭を響かせる必要があります。
そこで使えるのが、ハミングです。
おでこの真ん中あたりを響かせるつもりで、ハミングをしてみましょう。
んーーーーーー♪
音はなんでも良いですが、裏声の音域で。男女共にAあたりが良いでしょう。
コツは
①腹式呼吸を使うこと
やり方がわからない方はまずこちらを練習してください
腹式呼吸について 効果、メリットデメリット、仕組みを知って正しいやり方をマスターしよう!
②遠くの人に呼びかけるつもりで
縁起でもないですが、誰かに捕まっちゃって口を塞がれて、
「助けてー!!」
ってハミングのまま言ってみましょう。
音程を変えないでね。
③喉を開けたまま
ここを間違えると喉を痛めてしまうので気をつけましょう。
「助けてー!」というにあたって、
声鼻腔に共鳴させるような、
声を鼻から絞り出すようなつもりで発声します。
決して喉を締め付けて、応援団長のような地声を出してはいけません。
世の中の応援団長さんたちは、
次の日は声が出なくなっているに違いない。。(余談)
どうでしょう?強い声のハミングが出来上がったでしょうか??
頑張って感覚をつかんで鍛えてみてください。
これを、私は「ハミングの位置」と呼んでいます。
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ハミングの位置に声をぶつける
上記のやり方で正しくハミングできるようになったら、
声がどこで1番響いているか、感じてみてください。
もっと言うと、感覚を研ぎ澄まして、
息がどこにあたっているか分かると尚良いです。
その、「当たっている」「響いている」場所に、
今度は母音「アー!」を思いっきりぶつけるつもりで発声します。
腹式呼吸を使って、思いっきりぶつけましょう!
まとめ
いかがですか?今この場でできちゃった方、あなたは天才です!!
ヘッドボイスで出せる音域をどんどん増やしてゆきましょう!
出せない、できないと思った方、心配ありません。
「ローマは一日にして成らず」です!
辛抱強く、毎日ハミングで発声練習してみましょう。
その際喉はリラックス、でも前に、遠くに声を届けるつもりで!
力強いハミングができてから声を出すようにしましょうね。
ヘッドボイスを出すのはとても難しいです。
感覚をつかむまでに長ければ
何ヶ月もかかってしまうこともあると思います。
独学でも地道に正しいプロセスで練習すれば出るようになりますが、
ヘッドボイスに関わらず、発声法は自転車に乗るのと同じで、
一度マスターしてしまえば一生使えます。
ある日出なくなった!なんてことは起きないので、
声楽の先生についてレッスンしていただく方が近道かもしれません。
ちなみに、ミックスボイスも、出し方は基本同じです。
私はヘッドボイスと同じ物だと思っています。
その辺りは先ほどもご紹介したこちらで。
ヘッドボイスとは?チェストボイス?ミックスボイス?声楽における声の範囲(レンジrange)について
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!