シューマン歌曲「献呈」Widmunk 解説と原語歌詞と歌詞訳

 
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こんにちは。ソプラノ歌手みやこです。

シューマンの数ある歌曲の中でおそらく最も有名な「献呈」
ピアニストとして有名な、クララ・シューマンとの結婚の年に書かれた
幸せいっぱいの愛の歌です。

作曲の背景と和訳を見ていきます。

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シューマンについて

Robert Schumann (1810−1856)は、
ドイツ生まれのロマン派を代表する作曲家です。
若い時には
フリードリッヒ・ヴィーク(シューマンの妻で、ピアニストのクララの父)
というドイツのピアニストに師事し、
ヨーロッパを代表するピアニストになると期待されるも、
指の故障でピアノを思う様に弾けなくなり、以後作曲に専念します。

献呈について

シューマンはそれまであまり書いていなかった歌曲を、突然1840年、
クララとの結婚の年に少なくとも130曲は作曲しています。

“献呈”は、歌曲集「ミルテの花」の第1作で、4巻からなるこの歌曲集は、
1840年9月に行われた結婚式の日に妻となったクララに贈ったものです。
ロマンチックだし、それこそ魂のこもった結婚のギフトですよね。
しかもクララとの結婚は、
クララの父がシューマンが音楽家であることを理由に反対して、
裁判の後にやっと勝ち取ったものだったので、
それはそれは強い思いを込めて作曲したに違いありません。
結婚と同時に歌曲集は出版され、
シューマンが確固たる音楽家であることを
主張するためのものでもありましたから。

歌詞

Du meine Seele, du mein Herz,
du meine Wonn’, o du mein Schmerz,
du meine Welt, in der ich lebe,
mein Himmel du, darein ich schwebe,
o du mein Grab, in das hinab
ich ewig meinen Kummer gab!

Du bist die Ruh, du bist der Frieden,
du bist vom Himmel mir beschieden.
Daß du mich liebst, macht mich mir wert,
dein Blick hat mich vor mir verklärt,
Du hebst mich liebend über mich,
mein guter Geist, mein bess’res Ich!

和訳(みやこの)

あなたは私の魂、私の心
私の至福、あぁそして痛み
あなたは私の世界 そこに私は生きる
私の空 そこに私は浮かんでいる
あなたは私の墓 その墓の下に
私は永遠の悲しみを捧げる

あなたは私の平和 私の安らぎ
あなたは天からの授かりもの
あなたの愛は私を高揚させる
あなたのまばたきは私を輝かせる
あなたの愛は私を強くする
私の良き守護神よ より良い私よ!

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最後までお読みいただき、ありがとうございました!