武満徹作曲、歌曲「小さな空」について。歌詞、解説、動画あり。

 
Pocket

こんにちは。ソプラノ歌手みやこです。

今日は武満徹さんの歌曲、「小さな空」の解説です。

みやこがYouTubeを始めて、1番最初に投稿した曲で、思い入れがあります。
日本ショット社から出版されている武満徹さんの歌曲集が芸術的で素敵で、
ウキウキして購入し、1番初めに歌ってみた曲でもあります。

【期間限定】誰でも歌えるようになる!発声から曲を仕上げるまでのノウハウの詰まった「無料動画声楽レッスン全12回」プレゼント中♪

小さな空について

「小さな空」は、日本を代表する現代音楽の作曲家、
「世界のタケミツ」こと、武満徹によって作られた歌曲です。
1962年に作られたこの作品は、武満徹の最も有名な作品の一つとされています。
元々は、TBSラジオの子供のためのラジオドラマ「ガン・キング」の主題歌として作曲され、
以来様々な編曲で親しまれています。
オーケストラ伴奏バージョンもあり、
オーケストレーションの上手な使い方と静かで妖精的な雰囲気が特徴です。
ピアノ編曲はヘニング・ブラウエルが手がけており、シンプルで抒情的な印象です。
この作品は、空の美しさと広がりを表現しています。
タイトルの「小さな空」は、巨大で無限のスペースを意味しており、
同時に親密で遠いものを表しています。

武満自身の子供の頃の郷愁が込められていて、
誰もが自身の子供の頃の風景や心情を思い出す。
そんな名曲です。

歌詞

青空見たら わたのような雲が
悲しみをのせて 飛んでいった
いたずらが過ぎて 叱られて泣いた
子供の頃を 思い出した

夕空見たら 教会の窓の
ステンドグラスが 真っ赤に燃えてた
いたずらが過ぎて 叱られて泣いた
子供の頃を 思い出した

夜空を見たら 小さな星が
涙のように 光っていた
いたずらが過ぎて 叱られて泣いた
子供の頃を 思い出した

武満徹について

1930年東京生まれ。1945年、戦時中空襲で家が焼かれ、埼玉県に逃れます。
終戦直前に聴いたシャンソンに心打たれ、戦争が終わったら作曲家になることを決意。
それからは主に独学で作曲を学び、
世界中の著名なオーケストラや音楽祭からの委託を受けて現代音楽の名曲を次々と生み出しました。
芸術作品を創作しつつも、90を超える映画音楽を作曲。
名エッセイストでもあり、小説も手がけたことがあるそうです!

1996年に65歳という若さで亡くなりましたが、メディアの出演も多かったので、
あるドキュメンタリーで、音楽で伝えたいことは何かと聞かれて、

「愛、希望、祈りです」

と答えていらしたのが印象に残っていて、私にとっては、作品と共にずっと生きていらっしゃる!
という感覚のある作曲家です。

【期間限定】誰でも歌えるようになる!発声から曲を仕上げるまでのノウハウの詰まった「無料動画声楽レッスン全12回」プレゼント中♪

まとめ

子供のためのラジオドラマに武満の音楽が使われてたなんて、なんて贅沢な時代!!
と思いました。
ぜひドラマを聴いてみたいと思いましたが、探し当てることができていません。。
当時、ラジオ放送が始まってから、街で遊ぶ子供たちが口ずさむ「小さな空」を聞くことがしばしばあり、
新鮮で楽しい!と言っていたそうです。
「子供は質の高いものを求めている」
と感じ、黒人霊歌やウエスタン民謡などの編曲などもふんだんに取り入れたそうです。
ますます聴いてみたい!!!

と、言うわけで「小さな空」お聴きください。

【期間限定】誰でも歌えるようになる!発声から曲を仕上げるまでのノウハウの詰まった「無料動画声楽レッスン全12回」プレゼント中♪

最後までお読みいただき、ありがとうございました。