オンブラマイフとヘンデルのオペラ「セルセ」について 歌詞訳 解説 動画あり

 
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こんにちは。ソプラノ歌手みやこです。

オンブラマイフ。
美しい旋律のヘンデル作曲のオペラアリアです。

ヘンデルについて

ヘンデル(Georg Friedrich Händel 1685−1759)はドイツ生まれですが、
イギリスで活躍し、イギリスに帰化した作曲家です。

ちなみに、クラッシック音楽の中でも、「バロック時代」の作曲家で、
音楽の父と言われ有名なバッハと同じ年、同じドイツ生まれです。
面白いことに、2人は面識がないのですが。

実は学校のチャイムの音

キーンコーンカーンコーーーーーーーーーン
キーンコーンカーンこーーーーーーーーーーーーん

っていうあれも、ロンドン国会議事堂の
ビックベンという時計台のために作曲されたものですが、
あのメロディー?も、
ヘンデルの代表作「メサイア」から取ったものだ(真相は不明)
と言われるくらい、イギリスで人気のあった作曲家なのです。
メサイアの「ハレルヤ」はご存じの方が多いかな、と思うのですが、
メサイアはオラトリオという宗教曲で、
バロック時代という時代背景からも、
宗教的作品が多いイメージですが、
実はヘンデルはオペラを数多く作曲しています。

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オペラ「セルセ」

当時音楽の中心地はイタリアで、
オペラもイタリア語で作曲される事が多かったのですが、
セルセの作曲された1737−1738年頃のイギリスでは、
世俗的な英語のオペラが人気を博していました。

その影響でイタリア語のオペラを得意としていたヘンデルは、
劇場経営に失敗して負債を抱えたり、
病を患ったりと、
オペラ作家としての地位をイギリスで築いていたにもかかわらず
苦しい時期でした。

そんな中、作曲されたオペラ「セルセ」。
イタリア語のオペラではありましたが、
それまでのヘンデルのオペラはオペラ・セリア(真面目な、シリアスな)
このオペラはオペラ・ブッファ(喜劇)にかなり寄せた題材でした。

こうして、おそらくヘンデルとしては復活目指して
魂を込めて作られたオペラでしたが、
やはりイタリア語のオペラはウケが悪く、
上演も5回で打ち切られています。
ヘンデル自身もこの公演を境に、
オペラから作曲をオラトリオにシフトしています。

そういう意味では、ヘンデルの晩年に書かれた最後のオペラと言えます。(真相は最中ではありません)

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名曲「オンブラマイフ」

オペラ自体は大きく成功を収めませんでしたが、
このオペラの冒頭で歌われるオンブラマイフだけは、
ヘンデルの代表的な作品の一つとして演奏されてきました。

劇中ではペルシャの王でありこの物語の主役であるタイトルロール
「セルセ」によって歌われます。
セルセの役は元々はカウンターテナー(男性の高声)でした。

歌詞

Ombra mai fu
di vegetabile,
cara ed amabile,
soave più

かつて、これほどまでに
愛しく、優しく、
心地の良い木々の陰はなかった

 

日本ではソプラノ、キャスリーン・バトルの歌ったものがCMに登場し、
人気を博したのでご存知の方も多いかもしれません。

以下はソプラノ歌手みやこによる弾き語り。
歌だけ、ピアノだけならそこそこ上手に演奏出来るのに、
両方いっぺんにしようとすると。。。
ぜひお聴きください

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最後までお読みくださり、ありがとうございました❣️