ヘンデルの楽曲における、ダ・カーポの後の装飾音について

 
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こんにちは。ソプラノ歌手みやこです。

ヘンデルのオペラやオラトリオのアリアで、
ダ・カーポ(最初に戻る)
によって冒頭のメロディーをもう一度歌う、
または演奏するときには、装飾音をつけるのが常識とされています。

今日はその装飾音について考えてみましょう。

この装飾音については諸説あり、
最低限にとどめるべきと言う人から、
自由にやるべきと言う人まで色々います。
実際ヘンデルの時代はどうだったのでしょう?

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装飾音をつける目的

まず装飾音をつける「目的」は、作曲家ではなく、
演奏者の「技術」をみせる事にあります。
つまり、装飾は「演奏者」にゆだねられていました。
現に、ヘンデルは、ダ・カーポの後の装飾音に関しては、
演奏者に任せていたらしいのです。
その主たる証拠として、ヘンデルの直筆譜に、装飾音に関する記述は、ないに等しいです。
しかし、記述がないと言う事は、当然現在演奏するにあたって、
お手本とするものが一切ないと言うことでもあります。

スタイルを壊さない程度に

じゃぁ何をしても良いのではないか?
と、言いたいところですが、ここでもまた賛否両論あります。

音楽が古いものから新しいものまで入り混じっている現代。

ヘンデルの様式の範囲内を越えてはならないという意見もあれば
そして現代の演奏なのだから、現代風になって何が悪いと言う意見もあり。。
なかなか難しい問題なのです。

ヘンデルも、装飾音に関しては、
「スタイルを壊さない程度に」
と言う、とてもあいまいな希望を残していたりするから余計です。。

結論、みやこはどうかと言えば、どちらかと言えばリベラル派です。
ヘンデルが、現代に生きていたら
「いいじゃない!それ!」
と、言ってもらえるような装飾をしたいと思って歌っています。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。