石川啄木の「初恋」について 解説、動画あり

 
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こんにちは。ソプラノ歌手みやこです。

東ティモールに来て初めて投稿のYouTube動画は、「初恋」になりました。
石川啄木の短歌に越谷達之助が曲を付けたと言うこの日本歌曲。
ずっと前から好きだったし、
中学生の時にハマって沢山読んだ大好きな石川啄木の短歌に曲を付けたもの。
でも、情熱的でセンチメンタルでロマンチックなこの曲を知った時には、
もう石川啄木の一生が終わっている歳だった事もあり😅💦
何だかちょっと違うか。。

と思って歌わずにきた曲です。
敢えてそれを今回選んだ理由は、まず海の歌が歌いたかったから。
東ティモールの南国の海を見て、その美しさや白浜に感動したから。
海無し県出身のみやこは海に弱いのです😻(≧∇≦)

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石川啄木について

石川啄木(1886〜1912)は岩手県生まれの歌人。詩人。
幼い頃から成績優秀だったが、体が弱かったそうです。
また職にも恵まれず、生活のために地元の岩手、北海道、東京を
転々とするも、いつも貧困に苦しんでいました。
27歳という若さで結核で亡くなっています。
代表作、歌集「一握の砂」「悲しき玩具」

越谷達之助について

一方のこしたにたつのすけ(19091982)は、
東京音楽学校を卒業し、俳優業を経て作曲家、伴奏ピアニストとして、
そして大戦のちに、教育者としても活躍しました。

ソプラノ歌手三浦環さんのピアノ伴奏家としても有名とのことで、
この曲の伴奏がとてもピアニスティックなのも納得がいきます。

「初恋」について

石川啄木の最初の歌集「一握の砂」の第一部「我を愛する歌」の6首目。
「砂山の 砂に腹這ひ 初恋の 痛みを遠く 思ひ出づる日」

みやこの演奏解釈

この曲、何より歌ってみたら意外にもしっくり来ました。
ピアノパートも終始美しい波の音が穏やかに聞こえてくるし、
間奏はとても美しく情熱的❤️‍🔥

でもピアノは前奏からどう演奏しようか悩みました。
全体的に美しい曲想とは対照的に、前奏だけが何故かとても荒々しい。
どんな心情で??

歌が始まって、
「砂山の砂に、砂に腹這い」
これも、とても悩みました。
砂山を作って、その上に腹這いに!?何か可笑しな格好にならないか!?

「初恋のいたみを遠くおもいいずる日」
この「遠くおもう」の時間を、どのくらいかな?と想像しました。
砂浜に、砂山を作ったら、失恋したあの時の事を思い出す。。
「遠く」
というのは、27年しか生きなかった啄木にとって、
そんなに遠くじゃないんじゃないかな??
心の距離。かな。
「いたみ」は、現在進行形なのでは?
それで、あの時にあの子と一緒に作った砂山を忘れたくて、
思わず自分が作った砂山を上から身体で押し潰した。
少し荒々しい前奏に、静かな砂浜での激情。

そして時は経ち。。。

また再び同じメロディーが戻って来る時には、
懐かしい過去の恋愛を砂山を作って再び思い出し、
美しい思い出に変わっている自分にに気づく。。。
そんな風に解釈して歌いました。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました!