こんにちは。ソプラノ歌手みやこです。
歌ってみた。調べてみた。
日本歌曲「月の砂漠」について書いてみます。
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「月の砂漠」この曲、色々不思議です。
ご存知の方も多い曲でしょうか。
私は小さい頃から、
この曲ってなんだか正直暗くて、意味深で。。
異国情緒たっぷり。
なんだか盗賊でも出てきそう。アラビアンナイト??
開けーごま!
実は日本の歌だったと知った時は驚きでした(笑)
てっきり中東の民謡か何かの日本語歌詞バージョンかと😅
まずは歌詞をどうぞ。
月の砂漠をはるばると
旅のラクダがゆきました
金と銀との鞍置いて
ふたつ並んでゆきました
砂丘を越えてゆきました
黙って越えてゆきました
みやこが歌っているのは上記だけですが、
実は2番以降、結構長く以下のような歌詞が続きます。
金の鞍には銀の甕(かめ)
銀の鞍には金の甕(かめ)
二つの甕は それぞれに
紐で結んでありました
さきの鞍には王子様
あとの鞍にはお姫様
乗った二人は おそろいの
白い上着(うわぎ)を着てました
曠(ひろ)い沙漠をひとすじに
二人はどこへゆくのでしょう
朧(おぼろ)にけぶる月の夜(よ)を
対(つい)の駱駝(らくだ)はとぼとぼと
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「月の砂漠」解説
何だかやっぱりアラビアンナイトみたいな、
しかも意味深な歌詞ですが、
作詞は加藤まさを。作曲は佐々木すぐる。なんと大正時代の作品です。
作詞の加藤さん、砂漠どころか、海外にも出たことがなかった方で、
詩と一緒に絵も描かれているのですが、そのラクダが🐪
アラビアのヒトコブラクダではなくて
アジアのフタコブラクダだったり、
金属の鞍は暑すぎて砂漠では使えないだの、
盗賊に襲われるから身分の高い2人きりで砂漠は歩けないだのと、
たくさんのツッコミが入ったのだとか。
空想を元にした物だから、そんな細かいことは
良いんじゃない?
とみやこは思うけれど、
加藤さんの作詞の動機を尋ねるインタビューではこんな返答が。。
「作詞の動機って。。。
ただ『少女倶楽部』から“何でもいいから”と注文されただけですよ。
ぼくは沙漠どころか、外国へはどこも出たことはないけれど、
沙漠にはなんとなくあこがれがありましてね。
沙漠の歌でもって気になったんです」
あはは。。。
正直、歌う方としては、もうちょっと強い世界観と
作詞の動機があってくれるとありがたいです😅💦
かくしてこの歌には多くの解釈が存在するようで。。。
つまるところ、演奏者に委ねられていると思ってよさそうです!
歌ってみました
みやこは若い王子が戦いに敗れ、父を殺され、お姫さまを連れて
当てもなく彷徨うところを想像して歌いました。
聴いて頂けたら嬉しいです♪
ピアノパートがまた、ちょっとラフマニノフみたいな重厚感があり、素敵なのです🤩
異国情緒たっぷりだけど、すごく日本っぽい。不思議な魅力のある歌だなぁと、改めて思いました!
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!